第8回 「知ったら終い」という相場格言について!
「株価は需給で決まる」と前回、解説しました。今回はそれを逆の面から見てみたいと思います。
株価が上がるのは売りたい人より買いたい人が多いからです。下がるのは買いたい人より売りたい人が多いからです。当然といえば当然ですが、ではなぜ株価は上がったり下がったりするのでしょう。すぐには答えられないと思います。
分かりやすく言えば、「上がるような材料」や「下がるような材料」が拡散することによって起こるのです。「上がるような材料」には業績が予想以上に伸びそうだとか、増配とか、新製品発表などがあります。「下がるような材料」には業績が悪化しそうだとか、期待の新製品が計画していたほど売れそうにないとか色々あります。株価はこうした「情報」の拡散によって動くのです。
証券会社がアナリストを雇っているのはこうした「情報」をいち早く入手するためです。アナリストは取材活動やデータ分析などを通じて業績の先行きなどが予測できますので、一般の投資家に先駆けて「売り」や「買い」の判断が下せるのです。株価が上がりそうな「情報」をいち早く掴んだところが初めの安いところを買い、2番目に掴んだところがその上を買い、3番目に掴んだところがそのまた上を買うというような形で株価は上がっていくのです。
株の世界には「知ったら終い」という格言があります。すべての人が知ったら(本当はそういうことはありませんが)買い手がいなくなり、下がってしまうということです。株式投資のアドバイスをしていて気になったことは、「ラジオなどのメディアで紹介された銘柄を深く考えないで買っている個人投資家がいかに多いか」 ということです。株式関係のラジオや新聞で取り上げられたらすべての投資家が知るところとなり、情報の拡散余地がなくなるのです。
当社は新聞に増額修正などの記事が出ても「分析」することによって買っていいかそうでないか分かりますが、普通の投資家はそうはいきません。メディアの「情報」をもとに注文を出したら「最後の買い手」になってしまう可能性さえあるのです。株はそんなに簡単に儲けられるものではないと自覚すべきでしょう。











