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投資戦略レポート

2018年1月29日号

 相場は力強さが感じられない動きに

日経平均株価の上値が重くなってきました。先週、日経平均株価は5営業日中、3営業日で下落、週間では177円(0.74%)安となりました。年明けから大きく上昇し23日には24124円と26年ぶりの高値を付けましたが、俯瞰して見れば1月10日以降、上値は重く、膠着感の強い動きになっています。

昨年12月以降の日経平均の騰落状況を見ると、12月は上昇が9日、下落が12日になっており、今年1月26日までは上昇が8日、下落が8日となっています。相場が上昇するときは上昇日数が多くなるのにそうなっていないのです。日経平均の12月の上昇幅は40円(22724円→22764円)、1月は867円(22764円→23631円)です。12月は膠着相場でしたからおかしくはありませんが、1月は860円も上げているのに営業日数の半分が下げているのです。ドカ~ンと上げたあと売り物に押され、またドカ~ンと上げたあと売り物に押される動きになっています。足元の下落は円高が響いている面もありますが、相場には力強さが感じられません。警戒する必要が出て来たとみています。

背後にあるのは高値警戒感。年初からいきなり上昇したため、ここから買っていいのか悩んでいるのが実態ではないかと思います。日経平均はボリンジャーバンドのプラス3σ(23846円)を一気に突破する動きになっていました。99.73%の確率でプラスマイナス3σ内に収まるものがそうならず、異常な水準まで上昇したのです。新たなトレンドが発生したのか、それとも行き過ぎでいずれ元の水準まで戻るのか、今はこんなところに来ていると前週号でも指摘しましたが、その考えは変わっていません。暫くは相場の方向性を見極めるときではないかとみています。

 好決算銘柄が狙い目も、今回は空売りも活用できそうです 

26日の米国株は上昇しました。NYダウは3日続伸し前日比223ドル(0.8%)高の26616ドルとなり、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同94㌽(1.3%)高の7505と、ともに過去最高値で引けています。好調な決算を発表した銘柄が物色され、相場を押し上げました。NYダウは取引終盤にかけて上げ幅を拡大、この日の最高値で引けています。半導体大手のインテルとスリーMが大幅高となり、2銘柄で指数を76ドル超押し上げました。ともに決算が好感されました。26日までに主要500社の約27%が決算を発表。調査会社トムソン・ロイターによると、このうち約8割の企業で利益が市場予想を上回ったとのことです。来週以降も予想以上の決算が続くとの期待が相場を押し上げています。これを受けたCMEの日経平均先物は日経平均終値比78円高の13710円で引けています。

外国人は1月第3週(15~19日)も日本株を2週連続で売り越しました。買越額は2222億円と2か月ぶりの大きさ。日経平均が取引時間中に24000円台を付けるなど上昇ピッチの速さを警戒した売りが出たようです。この週の日経平均の上昇幅は154円。海外勢が売り越した中で下げなかったのは日銀のETF買い(735億円)、年金資金の買い、事業法人の自社株買いがあったためとみられます。今週から決算発表本格化しますので、外国人が動くとすれば決算を分析した結果が出る来月中旬以降ではないかとみています。

年明けにドカーンと上昇したため、日経平均はその後、上値の重い動きになっています。急伸した後だけに当然の動きともいえますが、株価が一気に上昇したため、どう対処法したらいいか分からなくなった面もあります。当面は相場の動きを見極めるときだとみていますが、今週から決算発表が本格化しますので、ここは動くときではないかと思います。ただ先週までに発表したものを見ると、好決算でも売られる銘柄が目立ちすぎます。多くの銘柄が好決算を織り込んで十分上昇しているような感じです。サプライズを伴うような業績か予想ほど悪化しなかった銘柄などが狙い目ではないかとみています。今回は空売りも活用できると思いますので、予想に届かなかった銘柄とか予想通りの業績であっても高値まで上昇している銘柄は売り候補ではないかとみています。

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