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投資戦略レポート

2017年8月7日号

当面は相場の方向感を見極めるとき

日経平均は2万円を挟んで膠着感の強い動きになっています。先週末の日経平均価は前日比76円安の19952円。週間の変動幅はマイナス7円51銭で、2016年10月に記録した3円72銭安以来、10カ月ぶりの小ささとなっています。決算発表期間中で個別株相場になっている面もありますが、方向感は全く感じられません。こうした相場が3カ月近くも続いています。上に行きそうな可能性もあるし、下にも行きそうな可能性もある悩ましい状況となっています。

このような相場になっているのは米景気の減速懸念から業績見通しが不透明になり、先行きに自信が持てなくなってきたからではないかとみていますが、日銀のETF買いも多分に影響しています。異次元緩和の一環としてETF買入額を年6兆円に拡大して以降、下がった局面でETF買いが入るので株価が下がり切らず、結果として相場にうねりがなくなり、売買の機会を奪う結果になっています。相場は分岐点にさしかかっている可能性もありますので、当面は方向性を見極めるときではないかとみています。

決算発表で個別物色の動きに

4日の米国株は堅調でした。NYダウは9日続伸し前日比66ドル(0.3%)高の22092ドルと8日連続で過去最高値を更新し、ハイテク株比率が高いナスダック指数も反発し、同11㌽(0.2%)高の6351で引けています。7月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比20.9万人増え、市場予想(18万人程度)を上回り、失業率も4.3%と0.1㌽改善。平均時給も2.5%増えたことから景気は緩やかに回復しているとの見方が広がり、幅広い銘柄に買いが入りました。雇用統計を手掛かりに国債利回りが一時2.29%と前日比0.07%上昇(価格は下落)、これが追い風となり金融株が大きく買われる展開となりました。これを受けたCMEの日経平均先物は20045円と日経平均終値比92円高で引けています。
外国人は7月第4週(24~28日)に日本株を1282億円売り越しました。売り越すのは3週ぶり。売越額がやや多いように思いますが、決算発表前で業績の先行きが読めなくなっているので、銘柄入れ替えの結果、そうなったのではないかとみています。
相場には方向感がなくなっていますが、4~6月期決算を受け、市場では買われるものとそうでないものがはっきりしてきました。ここは積極的に動くときでしょう。決算発表期間中は決算だけが株価材料となりますので、狙い目となるのは好決算銘柄。ただ決算プレーは織り込んでいないものを一気に織り込む動きですから、短期勝負が基本。長くは持たないようにしてください。
なお次週8月14日号はお休みします。

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