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投資戦略レポート

2017年7月10日号

 当面は流れを見極めるとき

日経平均株価は2万円を挟んで膠着感の強い動きになっています。先週、日経平均株価は5営業日中3営業で下落、週間では104円(0.52%)の下落となりました。終値は19929円と2日ぶりに2万円の大台を割っての引け。日経平均は6月に入って一段高し年初来高値を更新しましたが、大幅高して高値を更新した6月2日から先週末までの日経平均の騰落日数を見ると、値上がり12日に対し値下がりが14日とほぼ拮抗した状態になっています。一時は上げ下げを繰り返す鯨幕相場もみられました。高値圏にありますが、波間に漂っている感じで方向感は感じられません。

こうした相場になってきたのは米景気の減速懸念から業績見通しが不透明になり、先行きに自信が持てなくなってきたからではないかとみていますが、日銀のETF買いも多分に影響しています。異次元緩和の一環として2016年7月からETFの買い入れ金額を年6兆円に拡大して以降、下がった局面ではETF買いが入るので株価が下がり切らず、結果として相場にうねりがなくなり、売買の機会を奪う結果になっています。相場は分岐点にさしかかっている可能性もありますので、当面は流れを見極めるときではないかとみています。

決算発表までは休むも相場か

7日の米国株は上昇しました。NYダウは3営業日ぶりに反発し前日比94ドル(0.4%)高の21414ドルとなり、ハイテク株比率が高いナスダック指数も同63㌽(1.0%)高の6153で引けています。非農業部門の雇用者数が前月比22.2万人増と市場予想(17万人程度)を大幅に上回り4月、5月分も上方修正されたため、運用リスクを取る動きが強まりました。雇用回復を受けて長期金利が上昇し、JPモルガン・チェースやシティグループなど銀行株に利ざや拡大を期待した買いが入ったことも相場を押し上げました。これを受けたCMEの日経平均先物は20040円と日経平均終値比110円高で引けています。

外国人は6月第4週(26~30日)に日本株を4週ぶりに売り越しました。ただ売越額は115億円と小幅にとどまっています。9週連続で買い越した後、3週買い越してからの売り越し。業績の先行きが読めなくなったので買い続けることもできず、高くなったものを売って安くなったものを買う銘柄入れ替えがそうさせたのではないかとみています。

相場には方向感がなく買い手がかり材料も乏しくなっているため、当面は積極的に動く必要はないとみています。よく分からない相場上昇でしたので、この水準からの動きは読みづらくなっています。今月下旬からは決算発表が始まりますので、それまでは休むも相場ではないかとみています。
なお次週7月18日号はお休みします。

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