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投資戦略レポート

2016年5月30日号

   方向感の掴めない動きに

日銀の金融政策現状維持発表を受けて急落した後、日経平均株価は少しずつ下値を切り上げる動きが続いています。先週は5営業日中3営業日上昇、週間では98円(0.6%上昇)上昇して引けました。終値は16834円。5月2日の直近安値から728円(4.5%)上昇した水準にあります。指数だけをみればしっかりした動きと云えますが、新興株の失速もあって実質的には2週連続で方向感のない動きでした。売買代金は7営業日連続で2兆円を下回り今年最低を更新しています。決算発表を通過したことで手掛かり材料がなくなり、超薄商いとなっています。6月に予定されている日銀政策決定会合やFOMCなど重要日程を前に様子見姿勢を強める投資家が増えており、次の材料を待っている感じのように見受けられます。
バイオ株など一部の新興株の急落は止まったように思いますが、まだ新興株(新興市場ではありません)が安心できるほど落ち着いてきたわけではありません。このため何を物色したらいいか分からなくなり、方向感の掴めない相場になっている面もあります。
日経新聞社の集計によると上場企業の2016年3月期経常は1.3%減と4年ぶりに減少しましたが、今期も伸び率は2.7%増と冴えないものになっています。アベノミクス以降、拡大を続けてきた企業業績は踊り場を迎え、足踏みが続く予想となっているわけです。業績拡大を牽引していた円安や新興国経済、インバウンド消費には陰りが見えてきましたが、一方では消費増税先送りを含めた政府の経済対策、追加金融緩和なども期待されます。当面はこの2つの見方の綱引きが続く相場展開ではないかとみています。

 方向性が見えてくるまでは休むも一法

27日の米国株は上昇しました。NYダウは前日比44ドル(0.25%)高の17873ドルとなり、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同31㌽(10.65%)高の4933で引けています。アジアや欧州での株高を受け投資家心理が上向き、幅広い銘柄に買いが入りました。FRBのイエレン議長の発言が伝わった直後に下げに転じる場面もありましたが、すぐ持ち直し、この日の高値で取引を終えています。
ハーバード大学でイエレン議長は、経済指標の改善が続けば「おそらく今後数カ月の間に利上げが適切となるだろう」と話しましたが、ほかのFRB幹部に比べればさほどタカ派的発言ではないと受け止められ、株価押し下げ材料とはならなかったようです。むしろ景気の改善が続いているとの発言が株価を支えたようです。これを受けたCMEの日経平均先物は16910円と日経平均終値比75円高で引けています。
外国人は5月第3週(16~20日)も2週連続で日本株を買い越しました。買越額は21億円。わずかな買い越しですが、この週は円安を手掛かりに日経平均が324円(1.97%)高していたので海外投資家からの新規売りが出なくなったと捉えた方がいいように思います。今後も買い越しが継続するかははっきりしませんが、少なくても外国人売りで株価が急落する局面はなくなったと考えています。
世界の株式市場は過度な悲観の後退で2月の安値からそれなりに上昇していますが、日本株は円高もあって冴えない動きになっています。それが修正されようとしていた時、緩和見送りでまた押し戻された形になっています。とはいえ日経平均は2月12日の14952円を底に2番底、3番底と下値を徐々に切り上げています。業績不安は相当程度織り込んだからでしょう。ただ東京市場はまだ不安定で方向感も感じられません。新興株も完全には落ち着きを取り戻していません。押し目を狙いたい気もしますが、物色の方向性が見えてくるまでは様子見も一法とみています。

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