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投資戦略レポート

2016年5月16日号

 当面は現実と期待の綱引きか

 日銀の金融政策現状維持発表を受けて急落した後、日経平均株価は少しずつ下値を切り上げる動きになっています。先週は大型連休明け後の最初の取引となりましたが、5営業日中4営業日上昇、週間では306円(1.9%上昇)上昇して引けました。終値は16412円。決算発表を大きな波乱もなく通過し、しっかりした動きでした。やはり4月28日と5月2日の急落は追加緩和を期待してポジションを膨らましていた短期筋のポジション整理が原因でした。
 決算発表期間中は市場の関心がマクロからミクロに向かいますが、今回は当初から良くないだろうとみられていたので、実際に悪い決算が出ても従来ほどひどい下げにはならなかったように思います。日経新聞社によると2016年3月期の連結経常利益は前期比1.3%減、純利益は4.5%減となっており、今期は経常利益が2.7%増、純利益が13.8%増見通しと発表しています。16年3月期経常は4年ぶりの減益となり企業業績が踊り場を迎えているのは事実ですが、この予想なら悲観する必要はないと考えます。業績拡大を牽引していた円安、新興国、インバウンド消費に陰りが見えてきましたが、一方では消費増税先送りを含めた政府の経済対策や追加金融緩和などが期待される状況になっています。決算発表が終わったので、当面はこの綱引きが続くのではとみています。

 決算の吟味が必要も、当面は無理する必要はなし


 13日の米国株は下落しました。NYダウは前日比185ドル(1.0%)安の17535ドルと3月下旬以来ほぼ1カ月半ぶりの安値となり、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同19㌽(0.4%)安の4717で引けています。四半期決算が市場の失望を誘った小売りの一角に売りが膨らみ、消費関連株に売りが広がったほか、原油先物相場の下落が投資家心理を冷やす形になりました。ただ4月の小売売上高は前月比1.3%増と増加幅は市場予想を上回り、1年1カ月ぶりの大きさとなっています。軟調だった個人消費が持ち直したと前向きな評価があったものの、小売企業の業績低迷のインパクトの方が大きく、好感した買いは限られました。これを受けたCMEの日経平均先物は16385円と日経平均終値比27円安で引けています。
 外国人は5月第1週(2~6日の2営業日)も日本株を2週連続で売り越しました。売越額は3142億円と2か月ぶりの大きさ。日銀の追加緩和を期待して先回り買いしていた向きの失望売りが膨らんだ可能性が強く、その後の売りは止まったように思います。再び買い越しが継続するかははっきりしませんが、少なくても外国人売りで急落する局面はなくなったとみています。
 世界の株式市場は過度な悲観の後退でそれなりに上昇していますが、日本株は円高もあって冴えない動きになっています。それが修正されようとしていましたが、緩和見送りでまた安値圏に逆戻りしています。ただ日経平均株価は2月12日の14952円を底に2番底、3番底と下値を徐々に切り上げる動きになっています。当面の業績不安は織り込んでいるのでしょう。今は決算を吟味して売買する必要がありますが、市場はまだ不安定です。無理に動く必要はないとみています。

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