ログイン

お試し入会

銘柄相談

株式投資はSBI証券

投資戦略レポート

2016年5月23日号

 方向感のない相場展開

 日銀の金融政策現状維持発表を受けて急落した後、日経平均株価は少しずつ下値を切り上げる動きになっています。先週は5営業日中4営業日上昇、週間では324円(2.0%上昇)上昇して引けました。終値は16736円で5月1日の直近安値から630円(3.9%)上昇した水準にあります。決算は大過なく通過、指数だけをみればしっかりした動きですが、16日からの新興株の急落もあって実質的には方向感のない相場でした。売り買い手控えられ売買代金は2兆円を下回る日が多く、新興株に向かっていた資金が東証1部に向かい、折からの円安進行もあって終わってみたら300円以上も上昇していたというのが実感でした。
 ただ新興株は総崩れという状況ではなく、大きく買い上げられていたバイオ関連など一部の銘柄が部分的に崩壊した感じの下げでしたが、売買代金が東証1部銘柄をしのぐ水準まで膨らんでいましたので、一時は警戒感も広がりました。ただ19日以降は下げ渋る動きに変わりつつあり、投資心理の悪化は避けられたように思います。とはいえまだ安心できるほどに新興株が落ち着いてきたわけではありません。
 日経新聞社の集計によると上場企業の2016年3月期経常(除く金融、電力)は1.3%減と4年ぶりに減少しましたが、今期も伸び率は2.7%増と冴えないものになっています。アベノミクス以降、拡大を続けてきた企業業績は踊り場を迎え、足踏みが続く予想となっているわけです。ただ今回の決算については当初から良くないだろうとみられていたので、この予想に失望する必要はないと考えます。業績拡大を牽引していた円安、新興国、インバウンド消費には陰りが見えてきましたが、一方では消費増税先送りを含めた政府の経済対策、追加金融緩和なども期待されます。当面はこの2つの見方の綱引きが続くのではとみています。

 当面は様子見も一法


 20日の米国株は上昇しました。NYダウは前日比65ドル(0.4%)高の177500ドルで引け、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同57㌽(1.2%)高の4769で引けています。アジアや欧州市場が上昇したことで市場心理が改善しました。利上げ時期が想定より早まるとの見方からNYダウが2カ月ぶりの安値まで下げていたこともあり、買い戻しが優勢となったようです。2~4月期決算を発表した半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズが業績改善への期待で急伸し、半導体関連に思惑的な買いが広がったことも指数を押し上げました。ナスダック指数の大幅高は半導体関連の上昇が大きかったのが主因。これを受けたCMEの日経平均先物は日経平均終値比1円安の16735円で引けています。
 外国人は5月第2週(9~13日)に3週ぶりに日本株を買い越しました。買越額は567円。大きな額ではありませんが、買い越しとなったことで4月第4週と5月第1週(2営業日)の大幅な売り越しは日銀の追加緩和を期待して先回り買いしていた向きの失望売りだったことが分かりました。今後も買い越しが継続するかははっきりしませんが、少なくても外国人売りで急落する局面はなくなったと考えています。
 世界の株式市場は過度な悲観の後退で年初からそれなりに上昇していますが、日本株は円高もあって冴えない動きになっています。それが修正されようとしていましたが、緩和見送りでまた安値圏に逆戻りしています。ただ日経平均は2月12日の14952円を底に2番底、3番底と下値を徐々に切り上げる動きになっています。新興株はまだ落ち着きを完全には取り戻していませんが、当面の業績不安は織り込んでいるからでしょう。今は決算を吟味して売買する必要がありますが、市場はまだ不安定で方向感も感じられません。当面は様子見も一法とみています。

↑ページTOPへ

ご注意!!

当社の名をかたって未公開株などの販売を行う業者の存在が確認されています。
当社は未公開株の販売は行っていません。またパンフレットを送って契約を取り付けるような営業も行っていません。
ご注意ください。

投資情報の重要性

苦情処理・紛争解決体制