ログイン

お試し入会

銘柄相談

株式投資はSBI証券

投資戦略レポート

2016年1月18日号

 テクニカル的には超売られすぎ状態

 年初から世界の金融・株式市場が不安定な様相を強めています。中国経済への懸念から人民元相場が下落し中国株が急落している中、中東情勢の緊迫化や北朝鮮の「水爆実験」など政治・軍事的緊張が高まり、原油相場の下落も相まって世界的にリスクを避ける動きが広がっているためです。日経平均株価の15日終値は17147円。大発会の4日に急落で始まったあと上昇したのは1日だけで、ずっと下げが続いています。この間の下落幅は1886円(9.9%)に達します。年初からは6日続落となりましたが、これは1950年に日経平均の算出を始めて以来、初めてのことです。下落の理由ははっきりしているように思いますが、背後に得体のしれない何かがあるのではとの恐怖感もあって市場心理は極端に悪化しています。
 15日のCMEの日経平均先物は大阪取引所終値比400円安の16750円で引けています。昨年9月の日経平均の安値が16930円ですからそれを大きく下回る水準。危険な水域まで下げて来たと考えていますが、そんなに悲観はしていません。テクニカル的に見たら極端な下げすぎで、いつ反転してもおかしくない状態になっているからです。
 騰落レシオは57.85%と2009年11月以来の水準まで低下しています。わずか28営業日で日経平均が41%超も急落したリーマンショック時の最低値が2008年10月8日の54.96%です。最安値を付けた10月27日が57.66%でしたから、ここからの下値がそんなにあるとは思えません。日本の成長軌道が崩れたわけではないので、外部環境が落ち着いたら戻す展開になるのではと考えています。

 下げ止まりが確認できるまでは様子見で

 15日の米国株は急落しました。NYダウは前日比390ドル(2.4%)安の15988ドルと4か月半ぶりの安値となり、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同126㌽(2.7%)安の4488と2014年10月以来、約1年3か月ぶりの安値となっています。中国株や原油相場の不安定な動きが投資家心理を冷やし、株安が進行しました。NY原油先物相場が一時1バレル29ドル台と12年2カ月ぶりの水準まで下げたほか、日本を含むアジアや欧州の株式市場が軒並み下げたことで市場心理は一段と冷え込み、幅広い銘柄に売りが広がりました。多くの投資家が運用の参考指標とするS&P500種指数が一時、昨年8月の安値を下回ったため、下値メドを抜けたとの見方から売りが加速したこともあり、ダウ平均は下げ幅を536ドルまで広げる場面もありました。
 外国人は1月第1週(4~8日)に日本株を4471億円売り越しました。昨年夏場以来の大きさですが、売りは株価指数先物(日経平均+TOPIX)にも広がり、先物も5517億円売り越していました。これが裁定解消売りを呼び、第1週の裁定解消売りは7480億円にも達していました。これらが年初からの急落を演出したわけです。
 裁定買い残の推移をみたら相場の下値メドはある程度わかります。アベノミクス相場が始まってからの最少は2015年9月の2兆568億円(14.72億株)です。8日時点の買い残は2兆5536億円(17.50億株)。先週も外国人売りは出ていましたので、解消売りもかなり出たとみられます。となれば最低値まで低下している可能性は十分あり、ここからの下値は限られてきます。
 いまの株安連鎖を断ち切るのは米国株しかありません。当面は米国株の立ち直りを期待するしか手はありません。この局面では下げ止まりが確認できるまでは様子見が賢明でしょう。昨年11月16日号以降、基本は「休むも相場」とし、方向性が見えてくるまでは様子見と指摘してきました。今週もこの考えは変わっていません。ただ今回は「下げ止まりが確認できるまでは」に修正します。東京市場は極端な売られすぎ状態になっていますので、下げ止まりが確認できたら買いに転じる時だと考えています。

↑ページTOPへ

ご注意!!

当社の名をかたって未公開株などの販売を行う業者の存在が確認されています。
当社は未公開株の販売は行っていません。またパンフレットを送って契約を取り付けるような営業も行っていません。
ご注意ください。

投資情報の重要性

苦情処理・紛争解決体制