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投資戦略レポート

2013年9月24日号

 日経平均は微妙な水準に

 オリンピックの東京招致が決まったことで市場のムードは一変しています。先週、日経平均株価は338円(2.34%)上昇。一時52円高の14818円まであり、7月18日に付けた相場急落後の高値(14808円)を更新する場面もありました。東証1部の売買代金も活況の目安とされる2兆円を上回る日が多くなっています。
 売買代金が回復してきたのはオリンピック関連株物色が盛り上がったのが背景。ただ「はしゃぎすぎ」の面も強く、こうした動きが今後も続くとは思えません。FRBの金融緩和縮小見送りを受けて19日に大幅高したこともあり、上昇ピッチの速さも気になります。日経平均はこの3週間で1428円(10.70%)も上昇しています。テクニカル的にはま過熱ゾ~ンには入っていませんが、騰落レシオは113%台、25日移動平均線からのカイリ率は6.28%に達しています。
 ここからの見通しについては意見が分かれるところでしょう。好転したムードを背景に一段高に進む可能性もあるし、短期的な調整に入る可能性もあるからです。前に市場の焦点は2番底をつけたか否かに移ってきたのではないかと指摘しました。付けたとなれば上昇相場が期待されます。このところの動きから見て、日経平均は8月28日の13338円で2番底を付けた可能性がより強まったように思います。ネックラインの14808円を超えたらそれが確定します。
 
 狙い目となるのは下げ止まった銘柄や調整一巡感の出た銘柄

 20日の米国株は下落しました。NYダウは前日比185ドル(1.19%)安の15451ドルとなり、ハイテク株比率の高いナスダック指数は同14ポイント(0.39%)安の3774で引けています。金融緩和縮小時期を巡る不透明感が強まり、ポジション整理の売りに押される展開となりました。緩和見送りを好感した上昇分をかき消した格好ですが、NYダウが史上最高値まで上昇していたことも利益確定売りを誘発する結果になったようです。
 外国人はこのところ日本株を売り越したり買い越したりしていますが、買い越し基調が途切れたとは見ていません。売越額そのものは大きくありません。日本株を売っているというよりは買いを控えているというのが実態ではないかと見ています。重要イベントが通過し、不透明感が消えれば再び買い姿勢を強めてくると見ていましたが、先週のFOMCでは緩和縮小が先送りされました。縮小の方向性は変わらないと思いますが、その時期を巡って「もやもや」は残る形になります。ただ市場は緩和縮小をある程度織り込んでいましたので、以前のようにそれを巡って市場が大きく動揺することはないと見ています。
 日本株の長期的な上昇トレンドは変わっていないと考えていますが、上昇ピッチが速くなっていますので、積極的にポジションを取りにくい状況です。いまは慎重なスタンスが必要でしょう。ただ今回の東京五輪決定で日本株には先行きの目標が出来ました。アベノミクスに第4の矢が加わったわけです。7年後の開催を目標にいい動きになる可能性が出てきたのではないかと考えています。オリンピックとは縁遠い銘柄の多くはいまだ「置き去り」になっています。2番底を付けた可能性が強まってきましたので、下げ止まった銘柄や調整一巡感の出た銘柄などは狙い目ではないかと考えています。

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