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投資戦略レポート

2013年6月17日号

 底入れが近付く

 市場の動揺が収まりません。先週も日経平均株価は乱高下し、終値は12686円と前週末比191円(1.48%)下落して引けました。日経平均の日中値幅も272円~634円と大きなものになっています。暴落後の混乱から抜け出せず、依然、不安定な状況が続いています。5月22日につけた高値からの下落率は20.36%、23日のザラバ高値からの下落率は22.12%にも達しています。
 荒い値動きが続く背景には米国の金融政策を巡る投資家の見方が交錯していることがあります。米景気が改善し緩和縮小の時期が早まるとの思惑が広がったり後退したりすることで、外為市場や株式相場が振らされる傾向が強まっています。13日の急落は1ドル=94円台まで円高が加速したことが響きました。株高局面で膨らんだ様々なポジションの巻き戻しが原因です。
 14日のSQは無事通過しましたが、日経平均はまだ底入れしたといえる状況にはなっていません。ただテクニカル的には下げすぎ状態になっており、いつ反転してもおかしくないところまで来ています。13日には日経平均が前日比843円安の12445円まで下落、日銀が異次元緩和を発表した4月4日の終値を下回る場面もありました。「往って来い」以下になったわけです。
 底入れしてはいませんが、13日終値が底値だと見ると、今回は上昇幅の半値押し(12145円)の300円上まで下げたことになります。上昇相場のときは通常、上昇幅の3分の1押し水準で下げ止まりますが、異常ともいえる上昇を見せてきたこともあって、2分の1押し水準近辺まで下げたのだと見ることも出来ます。騰落レシオは69.5%と1年ぶりの水準まで低下しています。底入れは近づいているのではないかとみています。

 FOMCの結果次第では流れが変わる可能性も

 14日の米国株は大幅安となりました。NYダウは前日比105ドル(0.7%)安の15070ドル、ハイテク株比率の高いナスダック指数は同21ポイント(0.6%)安の3423で取引を終えています。5月の鉱工業指数が前月比横ばいと市場予想を下回ったうえ、6月の消費者態度指数が悪化したため、景気が想定ほど回復の勢いを維持していないと受け止められました。18~19日にFOMCを控え、売買を手控える投資家が多かったことも下げを大きくしたようです。
 海外勢はこのところ日本株を買い越したり売り越したりしていますが、売越額より買越額が大きいことから、買い越し基調は基本的には変わっていないとみています。昨年10月からの累計買越額が10兆円近くになっていますので、利益確定売りや銘柄入れ替えなどで売り越しになる週も出てくるというのが実態ではないかと見ています。今回の大幅調整は短期資金主導の上昇相場に長期投資家の参入を促すきっかけになる可能性もあります。
 基本的な上昇相場は変わっていないと考えていますが、これだけ下がったら投資家の不安心理は簡単には改善しません。投資余力の低下で、個人も暫くは積極的な売買は手控えるはずです。これからは全体的な底上げは難しく、買われる銘柄とそうでない銘柄が鮮明になってくるとみなければなりません。SQは無事通過しましたが、18~19日にはFOMCが控えています。当面は下値模索の動きが続くとみられますが、FOMC後の声明次第では流れが変わってくる可能性もあります。慎重さはなお必要ですが、下げ止まった銘柄などはそろそろ狙い目ではないかと見ています。

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