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投資戦略レポート

2013年12月24日号

 いびつな形での新値更新に

 先週、日経平均株価は467円(3.03%)上昇し、5月に付けた年初来高値(15627円)を約7ヶ月ぶりに更新しました。終値は前日比11円高の15870円。18日の米FOMC結果発表前から上昇しだし、量的金融緩和縮小決定後の19、20日もしっかりした動きでした。ただ日経平均が271円高した19日の騰落銘柄数は値上がり894銘柄に対し、値下がりが692銘柄。11円高した20日は値上がり574銘柄に対し、値下がりが1059銘柄と値下がりする銘柄が多く、新値更新したとの実感は沸かない上昇でした。
 東京市場は11月以降、先物主導の動きが続いています。日経平均は直近安値をつけた11月8日から20日まで1784円(12.66%)上昇していますが、TOPIXは同期間に85ポイント(7.22%)しか上昇していません。騰落レシオは11月14日の124.3%から先週末には87.2%と大きく低下しています。全般相場が下げる中で指数だけが上げるいびつな上昇となっています。 
 日本株の上昇期待から海外勢が手っ取り早く買える先物や225構成銘柄に買い注文を出したのが原因ではないかとみられます。NT倍率も12.58倍と記録的な水準まで少々しています。いびつな形の上昇が続いていますので、その修正が起こる可能性も考慮しなければなりませんが、相場の流れが変わっていますので、押したとしても下値は限定的ではないかと考えています。日経平均は1番底(12445円)を形成した後、2番底(13338円)、3番底(13853円)、4番底(14086円)と着実に下値を切り上げています。上場企業の中間期決算は好調で、今期は通期でも27%経常増益を見込むなどファンダメンタルズはしっかりしています。主要国でこれだけ業績が伸びる国はありません。相場が過熱していたわけではないので、下がったとしても12月16日につけた下値は直近安値(15152円)程度ではないかと見ています。5番底と見られる水準です。

 株式需給は良くなる方向に

 20日の米国株は上昇。NYダウは3日続伸し、前日比42ドル(0.26%)高の16221ドルと3日連続で過去最高値を更新、ハイテク株比率の高いナスダック指数も反発し、同46ポイント(1.15%)高の4104と、2000年9月5日以来の高値で引けています。7~9月期の実質GDP確定値が改定値から上ブレしたことから投資家の景況感が強気に傾き、幅広い銘柄に買いが入りました。18日のFOMCで来年1月からの量的緩和縮小が決定、市場を覆っていた霧が晴れたため、景気が回復していることを素直に歓迎する動きになっています。同日のCME日経平均先物も15930円と大証終値比60円高で引けています。
 外国人の日本株買いは途切れていません。11月までの1年間の買越額は14兆4900億円超と記録的な額に達しています。月間で売り越したのは8月の1回だけ(売越額は1193億円)。12月に入っても第1週が781億円、第2週が7052億円と高水準の買いが続いています。
 これに対し売っているのが国内金融機関と個人投資家(現金ベース、以下同じ)。個人のこの1年の売越額は10兆500億円超と記録的水準に達しており、うち11月は1兆9700億円超の売り越しと過去最大の売り越しとなっています。12月の売越額は第1週が1512億円、第2週が4019億円。証券優遇税制が年内で終了するため、利益確定売りを出しているようです。売却資金の多くはMRFと呼ばれる証券口座で待機していますが、その残高は11月末で9兆7600億円超と過去最高水準に膨らんでいます。今回のアベノミクス相場では個人は売り一辺倒だったわけですが、売却資金が待機しているということは株式や投信の買いにつながります。小額投資非課税制度(日本版NISA)を見越したものだと見られますが、年明けからはNISAに対応した買いが期待できるため、株式需給は良くなってきそうです。
 東京市場は225構成銘柄を中心に新値に進んできましたが、こういう局面では上がっている銘柄は避け、下値リスクの乏しい銘柄や調整一巡感の出た銘柄、出遅れ感の強い銘柄などが狙い目ではないかと見ています。
なお次号は1月14日号からとなります。

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