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投資戦略レポート

2012年7月23日号

 過度な弱気は修正される方向に

 下値模索の動きとなっています。先週、日経平均株価は週間で55円の下落となりましたが、東証1部の時価総額を表すTOPIXは18日まで9営業日連続で下げるなるなど立ち直るきっかけが掴めない状態になっています。9営業日連続の下落は2009年9月1日から13日までと並ぶ記録。20日の日経平均は前日比125円安(1.42%)の8669円と1カ月ぶりの水準まで低下しています。円高の進行から見送りムードも強く、薄商いでエネルギーは乏しく、上値の重い状態となっています。
 欧州債務問題に加え米中の景気減速懸念から、市場では世界景気が「転換点」を迎えつつあるのではないかとの警戒感も広がっています。日経平均は6月4日のザラバ安値から7月4日のザラバ高値まで898円(10.90%)上昇しましたが、その51%強を失った計算になります。上昇幅の半値押し以上の水準まで下げたため調整一巡感が出てもおかしくありませんが、世界的な景気減速懸念が重しとなり、市場のムードを重くしています。日経平均は6月4日の8295円で底入れした可能性が強まってはいますが、かといって上値を買い上げる材料もないという状態になっています。
 7月9日号で市場の関心が株価の「ファンダメンタルズ」に回帰していると指摘しましたが、それがより強まってきた感じです。ただ米中景気、とりわけ中国景気への過度に弱気な見方から実態以上に売られた面も強く、業績が思ったほど悪くはないという理由で上昇するケースが出て来たことはいい傾向でしょう。中国景気が一段と悪化したとしても、需要が蒸発したと云われるあのリーマンショック後の状態まで悪化するはずはありません。過度な悲観は修正されようとしているしているように思えます。
  
 好決算発表銘柄や思ったほど悪くない決算を発表したところが狙い目

 20日の米国株は大幅安となりました。NYダウは前日比120ドル(0.9%)安の12822ドル、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同40ポイント(1.48%)安の2925で引けました。スペインのバレンシア地方政府が中央政府に財政支援を求めるとメディアが報じたことで、欧州市場が急落した流れを受けました。欧州市場ではスペインやイタリア国債が売られ、ユーロが主要通貨に対して売り込まれるなど欧州債務不安が再燃した形です。
 スペインでは銀行救済問題だけでなく、国や地方政府の財政不安解消が喫緊の問題となっています。EMS(欧州安定メカニズム)の発足遅れが金融市場の不安定化を招き、次々に浮上する問題にユーロ圏の政策決定が追いつけない状況になっています。ただ同問題についてはこれまでの下げであらかた織り込まれたのではないかと考えています。20日のVIX指数も上昇こそしましたが、16.27と平常値にとどまっています。欧州問題は解決まで時間がかかるため間欠的にぶり返される可能性はありますが、同問題が理由で一昨年や昨年のような下げは当面ないと考えています。
 世界的な景気減速懸念から外国人はここへ来て日本株を3週連続で売り超しています。7月第2週(9~13日)の売越額は1204億円と前週の162億円から膨らみました。これが東京市場の下落の要因ともなりましたが、先週から主力株は下げ止まりつつあります。過度なリスク資産外しの動きは一巡しつつあるように思います。
 先週末の騰落レシオは100.4%と中立とされる水準まで低下しています。東京市場は基本的には底を入れた可能性が高いと考えていますが、といって買い上がるだけの材料も見当たりません。ただ今週以降、4~6月期決算発表が本格化してきます。決算発表時は決算内容だけが株価材料となりますので、ここは動くときでしょう。好決算銘柄や思ったほど悪くない業績を発表した銘柄などが狙い目と考えています。

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