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投資戦略レポート

2010年7月26日号

 欧州のストレステストを無難に通過
 
 東京市場は底値圏で方向感のない動きが続いています。海外市場の流れを受けて上げ下げを繰り返す動きから抜け出せません。先週は日経平均株価が4営業日中、3営業日下落。22日まで5日続落する弱い動きとなっていましたが、週末の23日は210円(2.28%)高と急反発。週間の騰落幅はプラス22円と上昇して引けました。日経平均の終値は9400円。
 23日の相場にはこれまで見られなかった強さも感じられました。寄り付き前の外国証券経由の売買注文が差し引き2090万株の大幅買い越しだったように外国人買いも流入。後場は一段高となり、一時、253円高の9474円まで上昇する場面もありました。欧州金融機関へのストレステストの結果発表を控え、海外投資家からの買い戻しや新規買いも入っていたようです。前日までの5日間で575円下げていたため、空売りを仕掛けていた向きの買い戻しも上げに拍車をかけました。後場中ごろから対ドル、対ユーロで円が上昇したなかでの大幅高だけに流れが変わったのではと思わせる動きでした。
 この背後にあるのは欧州株の反発だと思われます。欧州株は22日も前日に続いて全面高の展開となっていました。フランス株は前日比3.05%、英国株は1.90%、ドイツ株は2.53%、スペイン株は2.61%といずれも1%を超える大幅な上昇。23日に発表される欧州主要銀行のスレステスト結果が概ね良好なものになりそうで、市場の不透明感が薄れるとの期待が高まったからです。欧州株のこうした動きを見て米市場でも行き過ぎた悲観が後退したのでしょう。21日の米市場では建機大手キャタピラーやスリーM、貨物大手UPSの好決算を受け、企業業績への期待からNYダウが201ドル(2.0%)高と急伸。それまでは好決算を発表しても先行き悪くなるだろうとの観測から売られる展開が続いていただけに、こうした地合いの変化が先週末の日本株の上昇を支えたのではないかと思われます。

 過度な悲観は変わる方向に

 欧州の銀行監督当局で構成する欧州銀行監督委員会は23日夕方(日本時間24日未明)、域内20カ国の銀行91行のストレステスト結果を発表しました。景気や市場環境が予想以上に悪化した場合に自己資本比率が6%を下回る資本不足と認められたのは、ヒポ・レアルエステート(独)やスペインの貯蓄銀行など中堅以下の7行。不足とされた額は7行合計で35億ユーロ(約3900億円)でした。資本不足と認定された銀行は事前予想より少なく、査定が甘いのではないかとの不安もくすぶりそうですが、これを受けた23日の米国市場では重要日程を無難に通過したことから、好業績や増配など好材料の出た銘柄を中心に買い直され、NYダウは前日比102ドル(1.0%)高、ハイテク株の比率が高いナスダック指数も同23ポイント(1.0%)高とともに1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
 リーマンショックのトラウマが残り、世界的に市場のセンチメントは悪い方、悪い方へ傾いていました。市場が一種の恐怖状態に陥っている中では、まともなことをいくら言っても見向きもされません。先週21日ごろまではまさにこういう状況でした。ストレステスト結果を受けた23日の米国株の動きからも、こうしたセンチメントは変わりつつあるのではないでしょうか。
 底値圏で箸にも棒にもかからない「どうしようもない」相場が続いているので、マーケットには無気力感さえ漂っています。東京市場は「何をやってもダメ」といったあきらめのムードになっていますが、ここまで地合いが悪化したら、これ以上、悪化しようがありません。あとは良くなるだけだと思います。テクニカル的にも東京市場は売られすぎ状態になっています。欧州のストレステストを通過したことで流れが変わってくる可能性は充分あります。ここは余力を残しながら、売られすぎた銘柄や下げ止まった銘柄を仕込むときではないかと見ています。

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