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投資戦略レポート

2010年11月8日号

 2番底を付けた可能性も
 
 FOMC、中間選挙といった米2大イベントが終わり、東京市場に動きが出て来ました。外部環境にらみの動きが終息したわけではありませんが、先週は週間で日経平均株価が423円(4.60%)も上昇、終値は9625円と10月7日以来、約1ヶ月ぶりの高値で引けました。とりわけ5日は上げ幅が267円(2.86%)と今年4番目の大きさとなり、東証1部の9割にあたる1492銘柄が値上がりするほぼ全面高の展開。好業績を発表した銘柄が素直に買われるなど好材料にも敏感に反応するようになっています。
 先々週から先週前半とは市場の雰囲気も変わっています。売買代金も4日は1兆3800億円、5日は1兆5800億円と膨らんでいます。日経平均は上値のメドとされていた25日移動平均線や26週移動平均線を上に抜けており、チャートからは底入れのシグナルが出ています。騰落レシオが売られすぎとされる70%を割り込み、69.3%まで低下していたことから、底を入れた可能性は高いと考えられます。当社では8月31日の8824円で大底を入れた可能性があると何度も指摘していましたから、11月1日の9154円は2番底となります。
 相場の雰囲気が変わってきたのは、FOMC後に発表された米国の追加金融緩和策が想定の範囲内で、懸念された円高が進行しなかったことが背景。円相場は1ドル=81円台で高止まりしたままですが、円高を過度に警戒していたことが市場心理にプラスに作用したようです。日産自動車が下期の想定為替レートを1ドル=80円と円高方向に見直した上で、2011年3月期の業績予想を大幅に上方修正したことも、市場のムードを明るくしています。下期も円高の割りに事前に警戒したほど悪くないとの見方が広がりつつあるからです。

 当面は「森よりも木」のスタンスが必要

 5日発表された10月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数は前月比15.1万人増と事前予想の6万人増を大幅に上回る内容となりました。前月比でプラスになるのは5ヶ月ぶり。これ受け5日のNYダウは前日比9ドル高の11444ドル(0.1%)となり、2008年9月8日以来、2年2ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。前日に08年9月のリーマン・ショック前の水準まで上昇していたため、発表を終えて材料出尽くし感からの売りも多く、売りと買いが交錯、前日終値から若干上昇した水準で引ける形でした。9月以降の米国株の上昇は追加金融緩和期待を背景としたものだけに、今後の動きには注意が必要でしょう。NYダウは7月2日の年初来安値からは18.1%、8月26日の直近安値からは14.6%それぞれ上昇しているため、いつ調整があってもおかしくありません。
 円相場についてはもう少し様子をみる必要がありますが、円はすでに臨界点を超えた水準まで上昇していると思います。政府も行き過ぎた円高には断固たる措置を取ると表明しているため、1ドル=80円突破となったら積極介入に踏み切る可能性大でしょう。それゆえ、ここからは円高を懸念した投資行動は取らない方がいいと考えます。
 円相場の高止まりは相場の上値追いを抑える要因とはなりますが、世界的にみて日本株の出遅れ感は際立っていますので、当面は戻り余地を試す展開になると考えます。日経平均が9691円を超えて2番底確認となれば、上昇期待は一段と高まってきます。決算発表が佳境を迎えているため、当面は好決算銘柄が個別に買われる展開となります。いまの株価は下期以降の業績が悪くなるとの前提で形成されていますので、通期でも好業績見通しを発表したところは予想以上に買われる可能性もあります。当面は「森よりも木」のスタンスが必要でしょう。

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