ログイン

お試し入会

銘柄相談

株式投資はSBI証券

投資戦略レポート

2010年11月29日号

 地合い好転で物色意欲は一段と高まる
 
 東京市場の地合いはかなり良くなってきました。米FOMCの追加金融緩和発表を受けた11月4日以降、流れは変わっています。外部環境にらみの動きが終息したわけではありませんが、日経平均株価は18日に10000円の大台を5ヶ月ぶりに回復して以来、5営業日連続で大台を維持しています。26日の日経平均の終値は10039円。週間では11円の上昇とほとんど動いていませんが、出遅れ感のある銘柄が循環的に物色されるなど動きは悪くありません。朝鮮半島での地政学リスクの高まり、米・感謝祭休暇で売買代金は低水準にとどまっていますが、市場の物色意欲は一段と高まっているように思います。
 先週末の日経平均株価は8月31日に付けた年初来安値からは1215円(13.8%)、11月1日の直近安値からは885円(9.7%)それぞれ上昇した水準にあります。短期的な上昇ピッチの速さや日経平均の10000円乗せという目標達成感、騰落レシオが112.6%まで上昇してきたことから高値警戒感も出ていますが、好調な地合いは変わらないとみられます。
 海外景気に対する見解の違いから相場の先行きについては強気派と慎重派に分かれているようですが、重要なことは日経平均がどこまで上昇するかではなく、どういう相場が続くかということだと考えています。それが分かれば投資スタンスも決まります。はっきりしている点は、円高の一服感や堅調な企業業績から株価の下値不安は後退しているということでしょう。日経平均の10000円乗せで投資心理も徐々に好転してくるとみられます。
  米景気は回復基調にあるものの、10月の住宅着工件数が前月から大幅減となるなど経済指標の中に依然弱いものも見られるため、米景気の回復を前提にした投資戦略は現時点では立てられません。いまの状況を簡潔に表現すれば、「米景気の状況を考えれば日経平均のここからの一段高は期待しにくいが、下値不安は後退している」、こういうことになると思います。

 当面は個別株物色の動きに


 26日の米国市場でNYダウとナスダック指数は揃って下落しました。NYダウは前日比95ドル(0.9%)安の11092ドル、ナスダック指数は8ポイント(0.3%)安の2534ポイント。焦点の米・年末商戦は順調な滑り出しを見せたものの、アイルランドの財政問題への不安が南欧諸国に波及し、欧州問題への懸念が高まってきたことが響きました。同問題は今年5月から何度も世界の市場を揺さぶってきましたが、短期間で解決する問題ではないため、今後も折に触れぶり返すとみられます。しかし同問題については株価にはかなり織り込まれているとみられるので、EU加盟国の財政破綻という事態にならない限り株価の急落はないとみています。
 米国株は追加金融緩和期待を背景とした9月からの上昇相場が終了し、調整色の強い動きになっていますが、チャートからは調整が一巡しつつあるようにもみられます。調整一巡感が台頭し、再び上値追いの展開となったら日本株上昇の牽引役ともなりますので、動きには注意が必要でしょう。
 円相場はすでに高値を付けた可能性があると11月15日号で指摘しましたが、その可能性は次第に高まっています。ただドル安不安が消えたわけではないので、円高・ドル安の流れが変わったとまではまだ云えません。とはいえ、ここからは円高を懸念した投資行動は取らない方がいいと思います。
 28日からの黄海での米韓合同軍事演習で朝鮮半島の地政学リスクは一段と高まって来ますが、相場の地合い好転を背景に、当面は戻りを試す展開が続くとみられます。決算発表の一巡で買い手掛かり材料はなくなっていますが、好材料の出た銘柄や出遅れ感のある銘柄が個別に物色される相場が続きそうです。

↑ページTOPへ

ご注意!!

当社の名をかたって未公開株などの販売を行う業者の存在が確認されています。
当社は未公開株の販売は行っていません。またパンフレットを送って契約を取り付けるような営業も行っていません。
ご注意ください。

投資情報の重要性

苦情処理・紛争解決体制