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投資戦略レポート

2008年9月8日号

 底割れ警戒ムードが高まる

 先週の東京市場は波乱に見舞われました。それまでの先高期待が喪失したような相場付きから一転して下値を探る動きになっています。米国株安を受けたものですが、日経平均株価は先週1週間で862円(6.6%)も急落、3/17に付けた年初来安値11787円まであと425円となっています。5日の雇用統計(8月)発表を受けて米国株が大幅安したあと切り返してきましたので、今週の相場は反転する可能性がありますが、日経平均が年初来安値が近づいてきたことで、市場は底割れを警戒するムードに包まれています。
 不安材料を前倒しで消化する相場が続いていましたので基本的には3/17の安値を下回ることはないと考えています。その理由の第1は、今回の大上昇相場が始まった03年4月から昨年7月高値までの上昇幅の3分の2押し水準(11165円前後)近くの11787円まで下がってから反転したこと。上昇幅の黄金分割比率の0.618水準が11677円であり、テクニカル分析上、大底を入れた可能性があるためです。
 第2は、昨年7月から先行して下げていた株価は単にサブプライムショックを受けたものではなく、国内景気の後退を織り込んでいたと判明したこと。米S&Pの調べでは世界52の株式市場で日本株の昨年の騰落率は下から2番目の51位でした。サブプライムの震源地である米欧の各市場を大幅に上回った株価下落の背景には、世界経済に敏感な日本株の脆弱性があったと思われること。
 4-6月のGDP統計がマイナスになったように日本経済はすでに後退局面に入っており、政府もそれを認め経済対策を打ち出そうとしています。株価は景気の山、谷に半年から1年近く先行しますから、今年1-3月から後退局面入りしたとの見方に従えばちょうど符合します。今回は戦後最長の景気拡大といわれましたが、回復の実感は乏しく山は高くなかったと思います。90年代の景気後退期に比べ設備・雇用・在庫の過剰感も希薄で、景気の谷は深くならず下降局面も短いものになる可能性があります。来年1~3月に底入れすると考えれば相場はいつ反転してもおかしくない状態にあります。4~6月に底を入れるとみれば押したところが底ということになります。

 押したところがあれば買いを考えるところ

 先週末発表された8月の米雇用統計では失業率が6.1%に急上昇、非農業部門の雇用者数も8ヶ月連続の減少となっています。米国内の需要不振が建設や製造業、流通といった主要業種の雇用吸収力を弱め、内需の柱である個人消費をさらに下押しする悪循環になっています。OECDが日・欧の経済見通しを下方修正するなど米景気の低迷が世界に拡散する兆候も強まっています。これがここへ来ての世界的な株安の背景となっていますが、だからといってここから日経平均がさらに下値を探る動きになるとも思えません。
 今回はマーケットで下値不安が渦巻いていることから、テクニカル分析の視点から無理して下値のメドを考えてみました。想定される下値メドは①12000円、②11868円、③11787円の3つ。①はキリのいい心理的なフシ目。②の11868円は6/6の高値14489円から7/15の安値12754円までの下げ幅(1735円)を7/24の高値13603円から差し引いた数値。ここまで下げると③の3月安値を下回るリスクが高まってきますが、日経平均の動きを長期波動で考えると、11500円~11900円は04年3月から05年7月にかけてもみ合った強力な下値ゾーン。例え3月安値を割り込んでも下値は限定的と見た方がいいのではないかと思います。

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