ログイン

お試し入会

銘柄相談

株式投資はSBI証券

投資戦略レポート

2008年5月19日号

 金融不安が後退

 東京市場は順調な戻りを見せています。3月までとは市場の雰囲気が完全に変わったといっていいでしょう。ています。下がると思っていた株価が逆にどんどん上昇するのを目の当たりにして、相場に対する見方を修正せざるを得なくなったというのが本当のところなのかもしれません。「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育つ」という相場格言を地で行った格好です。
 日経平均の先週の上昇幅は476円(3.5%)。3/17に付けた安値(11787円)から5/15の高値までの上昇幅は2464円、20.9%にも達しています。2割を超える上昇率と要した時間から数年に1回あるかないかの戻りと言っていいでしょう。
 株価回復の背景になっていのは金融不安の後退。3月半ばの米ベア・スターンズの救済劇を境にサブプラム問題が最悪期を脱したの見方が広がり、行き過ぎた悲観が修正されたのが原因です。
 とはいえ同問題に解決の見通しが立ったわけではありません。ゴールドマン・サックス証券など米大手証券4社が保有している時価開示が困難な高リスク資産が2月末で2994億ドル(約31兆円)に達していることも明らかになりました。市場で買い手が付かない住宅ローン担保証券など「レベル3」と呼ばれる資産のことで、市場取引で値が付いた段階で巨額の追加損失の計上を迫られる可能性も残ったままです。ただこの件に関しては、証券会社のリスク資産の絶対額が明らかになったという点を前向きに評価すべきではないかと考えます。

 出遅れ感のある銘柄が狙い目

 サブプライム問題が最悪期を脱したとはいえ、米国市場を取り巻く環境が好転しているわけではありません。住宅市場は低迷したままで、景気後退懸念は根強く残ったままです。原油価格や穀物価格の高騰などからインフレ圧力が急速に高まるなどスタグフレーションの様相を見せ始めています。景気減速に対応した金融緩和や資金供給が投機マネーを刺激して資源価格の高騰を招く形となっているだけに、政策対応は難しくなっています。
 現状ではこれ以上の利下げは困難とみなければなりませんが、景気後退局面で利下げ期待がなくなれば株価は上昇しません。いまの経済状況を考えれば好業績を支えに米国株が上値追いの動きを強めていくとのシナリオは描けません。
 米国株の大幅上昇なしに日本株が上がる構造にはなっていないので、東京市場もここから大きく上昇する可能性は乏しいと見た方がいいでしょう。日経平均は底値から2割強上昇してはいますが、テクニカル的にはいつ調整局面に入ってもおかしくないところまで来ています。ただ外国人の日本株買いが復活しつつありますので、調整があったとしても下げ幅は大きなものにはならないと思われます。
 3月中旬以降の株価の戻りを牽引したのは東証1部の主力株でした。調整局面入りが近づいているとみられるので、ここからは戻りの鈍かった銘柄に目を向けた方がいいと思います。出遅れ感のある1、2部の中小型株や新興銘柄などが狙い目となります。ただ相場に力強さが出ているわけではないので深追いは慎んだ方が賢明でしょう。

↑ページTOPへ

ご注意!!

当社の名をかたって未公開株などの販売を行う業者の存在が確認されています。
当社は未公開株の販売は行っていません。またパンフレットを送って契約を取り付けるような営業も行っていません。
ご注意ください。

投資情報の重要性

苦情処理・紛争解決体制