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投資戦略レポート

2008年4月28日号

 潮目が変わった可能性も

 先週号でもコメントしましたが、まさにあれよあれよという展開です。日経平均は週末にかけて急伸、戻り高値を更新してきました。週初に続く先週2回目の戻り高値更新です。週間の上昇幅は387円、2.9%に達しています。商いは細く、売買代金は活況の目安とされる3兆円を大きく下回ったままですが、市場の雰囲気は3月ごろとは比べものにならないくらい好転しています。
 雰囲気が好転してきたのはサブプライム問題を発端とした世界的な金融不安に一服感が出てきたことが背景。悪材料が出ても株価は下げず、逆に悪材料出尽くし感から買われる動きに変わったことで、相場の潮目が変わったのではとの見方が広がったからです。
 世界の金融・株式マーケットではサブプライム問題はすでに峠を越えたとの見方が前から出ていましたが、株価がそれを反映した動きになっていなかったため、悲観的な見方が市場を覆っていただけだったのかもしれません。冷静にみれば欧米金融機関のサブプライム関連の損失処理はかなり進展しており、毀損した資本の増強も進んでいます。サブプライム問題ではこれまで出てきた悪材料を上回る悪材料が出てくる可能性は乏しいため、同問題は株価に織り込み済みと考えていいのではないかと思います。2003年春ごろの日本もちょうどそういう感じでした。

 力強さには欠ける展開か

 信用不安の後退でリスクの高い株が売られ、債券が買われるこれまでの流れが逆回転し、世界的に株式を買い戻す動きが活発になってはいますが、株式市場を取り巻く環境が好転しているわけではありません。世界経済のエンジン役である米国の景気は後退しつつあり、欧州も景気減速感を強めています。こうした中、国際商品相場の高騰で世界的にインフレ懸念が高まっており、米国も今月末のFOMCでの利下げを最後に利下げ打ち止めになるとの見方が広がっています。
 景気後退局面で金利引き下げ期待がなくなれば株価上昇は困難ですが、先週末のNYダウは12891ドルと1月3日以来の高値となり、あと153ドルで年初来高値を更新するところまで戻しています。金融機関の1-3月期決算発表が一段落し、金融不安が後退したためですが、金融以外のセクターは決算発表を受けて売られたり買われたりと様々です。要するにいまの米国市場はサブプライム問題で売られすぎた分の修正以外は、通常の「景気と株価」の関係で動いていると捉えなければなりません。ダブルボトム型のいいチャートになってはいますが、米国株のここからの大幅高は期待しにくいのではないでしょうか。
 米国株の大幅上昇なしに日本株が上がる構造にはなっていないので、東京市場も同じような動きになる公算が大。ただ米国市場以上に悲観的な見方が充満していましたので、売り方の買い戻しは今後も続くと思われます。騰落レシオが130.2%に上昇したことから相場の過熱感も指摘されていますが、過熱ゾーンを超えたからすぐ調整するというわけではないので、当面は戻りを試す展開が続く公算大とみます。相場の雰囲気がよくなっているとはいえ、力強さがあるわけではないので、深追いは禁物でしょう。なお、次号は5月12号からとなります。

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