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投資戦略レポート

2007年7月2日号

 米国株は当面不安定な動きか

 東京市場はこのところ方向感のない展開が続いています。売買代金も低迷しており、目安となる3兆円を15日連続で下回っています。売買代金が15日連続で3兆円を下回るのはほぼ5ヶ月ぶり。日銀短観の発表を7月2日に控えていることや、株主総会が開催されているからとの指摘もありますが、今の相場が本当に強いのかそうでないのか判然としない動きとなっています。
 とはいえ日経平均は2月末の世界同時株安時に大きく下げたあとジリジリ下値を切り上げる動きを見せています。6月21日には2月26日に付けた年初来高値も更新。チャートは綺麗な右肩上がりの上昇トレンドを描いていますが、こうしたしっかりした動きの中でのボリューム面の弱さをどう見るか、それが今の相場を分かりにくいものにしています。国内にこれといった買い手がかり材料がない中で、米国市場などの影響を受けやすくなっていることがこうした相場を現出させたのかもしれません。
 米国市場はこのところ長期金利の動向で株価が大きく上がったり下がったりしています。最近の金利上昇は正常な金利水準への回帰との見方が主流にはなっていますが、ガソリン在庫の減少から原油価格が再び高騰し、10ヶ月ぶりに1バレル70ドルを超えてきたことには注意を払う必要があります。
 米市場ではインフレリスクがやや後退しているとはいえ、原油価格は今年1月より約4割も高くなっています。夏のドライブシーズンを迎えガソリンの供給不足懸念が強まっているときだけに、インフレ懸念がぶり返す公算もあります。サブプライムローン問題に絡むヘッジファンド危機も表面化しているだけに、当面は高値圏で不安定な動きが続くのではないでしょうか。
 
 狙い目は新興などの売られすぎ銘柄

 東京市場では国内勢の売りを外国人が吸収する構図が続いています。外国人の連続買い越しは7週に及び、6月の累計買越額は1兆円を超えています。4月から6月第3週までの買越額は3兆8500億円に達しており、四半期ベースでは衆院選の与党圧勝で構造改革期待の買いが膨らんだ05年7-9月期(4兆5900億円)に迫る勢いになっています。海外市場と比べた日本株の出遅れ感が背景となっており、こうした構図は当面変わらないと思います。
 こうした中、焦点は個人がいつ積極姿勢に転じるかでしょう。個人投資家に人気のある新興3市場が回復色を強めていますので、その可能性は次第に高まっていると思われます。
 東証1部は活況相場が続いているように見えますが、実際には手掛かり材料に乏しく、物色難ともいえる様相を呈しています。鉄鋼・造船・海運・資源株などにかつての勢いがなくなっている中、日経平均はジリジリ上昇して高値を更新、しかし売買代金は低調という不思議な現象がそれを物語っているように思います。こうした環境下で個人が狙うとしたら底入れしたとみられる新興銘柄でしょう。内容的にいいものまで売られる状態が続いていただけに、リバウンド余地は充分あると思われます。直近IPO銘柄が人気を集めているのも主力の1部市場が儲けにくくなってきたからにほかなりません。ただこれまでの学習効果から、深追いや上がりすぎの銘柄には注意が必要でしょう。

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