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投資戦略レポート

2007年6月25日号

 日経平均の上昇トレンドは不変

 このところ順調な相場が続いていますが、不思議なことに相場にははっきりとした方向感は感じられません。売買代金も活況相場の目安となる3兆円を下回ったままです。売買代金が3兆円を下回るのは10日連続で、相場が本当に強いのかそうでないのかボリューム面からは判然としない動きとなっています。
 とはいえ日経平均の動きをみますと、2月末の世界同時株安時からジリジリ下値を切り上げる動きになっており、右肩上がりの上昇相場が続いていることも事実です。先週は日経平均が217円上昇し同時株安前の水準を回復しました。引け値は18188円ですが、03年4月から始まった今回の大修復相場のトレンドは変わっていないので、2月に付けた年初来高値(18215円)はいずれ更新してくるとみた方がいいと思います。
 米国市場は長期金利の動向でこのところ大きく上がったり下がったりしています。米国の最近の金利上昇は正常な金利水準への回帰との見方が主流になってはいますが、行き過ぎの修正には波乱も伴います。ヘッジファンド危機も一部で囁かれていますので、当面は高値圏で不安定な動きが続くのではないでしょうか。
 
 狙い目は新興などの売られすぎ銘柄

 東京市場では国内勢の売りを外国人が吸収する構図が続いています。外国人の累計買越額は4月から6月第2週までで3兆6200億円に達しており、四半期ベースでは衆院選の与党圧勝で構造改革期待の買いが膨らんだ05年7-9月期に迫る勢いになっています。海外市場と比べた日本株の出遅れ感が背景になっているようで、こうした構図は当分変わらないと思われます。
 焦点は個人がいつ積極姿勢に転じるかでしょう。個人投資家に人気のある新興3市場が回復色を強めていますので、その可能性は次第に高まっています。
 東証1部は活況相場が続いているようにみえますが、実際には買い手掛かり材料に乏しく、物色難ともいえる様相を呈しています。鉄鋼・造船・海運・資源株などにかつての勢いがなくなっている中、日経平均はジリジリ上昇して戻り高値を更新、しかし売買代金は低調という不思議な現象がそれを物語っているのではないでしょうか。
 こうした相場環境下で狙うとしたら底入れしたとみられる新興市場でしょう。内容的にいいものまで売られる状態が続いていただけに、リバウンド余地は充分あると思われます。ただ前回の学習効果から深追いや上がりすぎの銘柄には注意が必要でしょう。

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