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投資戦略レポート

2007年11月26日号

  1部市場には無力感みたいなものも

 厳しい相場です。先週の東京市場は下値を切り下げるような動きが続き、5営業日中、3営業日下落する展開。11月に入って16営業日経過しましたが、そのうち12営業日が下落する異常な相場展開となっています。市場心理は冷え込み、市場には無力感みたいなものまで感じられるようになっています。
 サブプライム問題をきっかけにした世界規模での投資マネーの変調が日本市場を最も強く揺さぶっているからでしょう。底の見えない米欧金融機関のサブプライム関連損失の拡大やそれが及ぼす実体経済への影響を懸念して米国株が急落すると、その影響が直ちに現れるだけでなく、日本の景気回復や規制緩和を期待して日本株を買っていた外国人がいまの日本の政治・経済状況に失望して逆に日本株売りに動き始めるなど、東京市場を取り巻く環境は8月ごろを境にガラッと変わっています。
 投資の専門家の育成を怠ってきたたことなどもあって国内機関投資家の東京市場での存在感は薄く、外国人が売りに回ったら手の施しようがない状態になってしまいます。サブプライム問題は本来なら日本への影響は限定的なはずですが、昨年末に比べた日経平均株価は14%安。NYダウとナスダック指数がそれぞれ3%高、6%高となっている中、突出した下げになっています。
 サブプライム危機はドル安や原油高、国際商品価格高も誘発しており、米FRBの利下げがドル売りを加速させ、行き場を失ったマネーが原油や金、穀物などへと流れ込む要因にもなっています。そしてこれがドル安と相まって物価上昇圧力を高め、インフレ懸念をあおる深刻な事態を招いているわけです。
 サブプライム問題はそう簡単に解決するとは思えません。ただ、バブル崩壊後の日本と違い米金融当局や各金融機関が早めの損失処理に動き出しているため、年内の決算で各金融機関の損失が確定出来るようであれば悪材料出尽くしとなる可能性はあります。

 新興市場には復活の兆しも

 今回の下げで日経平均は新たな下値を探る動きに入ったといえますが、ここから一段と下押す可能性は乏しいと考えます。最大の理由は騰落レシオが売られすぎとされる70%を大きく下回る64.0%まで低下していること。同レシオは信頼性の極めて高い指標で期待したい面があることも事実ですが、これまでの下げでサブプライム関連の悪材料はひとまず織り込んだと思われるからです。
 とはいえ最近の東京市場は弱さが目立ちます。11月12日号でも指摘しましたが、もしかしたら03年4月から始まった大上昇相場が終わった可能性も考えられます。TOPIXの月足チャートは3ヶ月連続で24ヶ月線を下回っていますが、こうした形は2000年以降ではITバブルが崩壊した00年10月以降、初めてです。まだ可能性だけとしかいえませんが、注意していた方がいいかもしれません。
 これとは対照的に新興市場には復活の兆しが出ています。急落していたマザーズ指数やヘラクレス指数は下げ渋る動きに変わっており、調整一巡感も見られます。両指数ともこれまでの上げ方が強烈だっただけにその調整が暴力的に来たのだと考えれば、今回の急落も納得できるのではないかと思います。
 両指数とも9月の最安値から10月高値までの上昇幅の半値押し水準を下回るところまで売られてから下げ渋る動きになっています。マザーズ指数やヘラクレス指数は昨年1月の最高値から78~75%も売り込まれてから戻してきたばかりであり、最高値に比較した株価水準はともに28.7%にすぎません。大きく捉えれば底値といっても構わないくらいの水準です。世界で最も出遅れている市場は日本の新興市場との声もあるだけに、そろそろ2番底形成から一段高へ向かう局面と捉えるべきではないでしょうか。

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