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投資戦略レポート

2007年11月19日号

  米市場は不安定な動きが続く

 先週の東京市場は底値圏で不安定な動き。11/2から始まった株価下落が止まらず8日続落、その後一旦反発しましたが、再び下げるという展開。5営業日中4日下げる展開で、1週間で429円(2.8%)下げてしまいました。急落前の11/1から比べると下げ幅は2週間ちょっとで1716円(10.2%)にもなります。
 相場が不安定になっているのは米国株の動揺が原因。米欧金融機関のサブプライム関連の損失がどこまで拡大するか底が見えなくなり、市場は疑心暗鬼状態になっています。バブル崩壊後の日本がかつて経験したようなことがいま米国で起こっているわけです。
 こうした中、原油価格の高騰や住宅市場の下落から米景気の先行き不安が高まっており、世界の市場が警戒感を強めています。米景気の減速懸念から外為市場では「ドル離れ」の動きも鮮明になっており、不安感を増幅する結果になっています。ただバブル崩壊後の日本と違い米金融当局や各金融機関が早めの損失処理に動き出しているため、年内の決算で各金融機関の損失が確定すれば悪材料出尽くしとなる可能性は充分あります。

 新興市場は2番底形成の動きか

 今回の急落で日経平均は8/17の安値を下回り、年初来安値を更新してしまいました。新たな下値を探る動きに入ったといえますが、ここから一段と下がる可能性は乏しいと考えます。最大の理由は騰落レシオが売られすぎとされる70%を大きく下回る65.1%まで低下していること。同レシオは信頼性の極めて高い指標で期待したい面があることも事実ですが、これまでの下げでサブプライム関連の悪材料はひとまず織り込んだと見るのが正鵠を得ていると思われるからです。
 とはいえ最近の東京市場は弱さが目立ちます。米国経済の不安定な状況は暫く続くと見られるので、10-12月期決算の内容が明らかになる来年初めまでは投資家は慎重な姿勢を崩さないとみた方がいいかもしれません。反発に転じたとしても大きなものにはならないと見られます。
 これとは対照的にマザーズ指数やヘラクレス指数は早くも調整一巡感が出つつあります。両指数ともこれまでの上げ方が異常だったためその調整が暴力的に来たと考えれば、今回の急落も納得できるのではないかと思います。
 両指数とも9/18の最安値から高値までの上昇幅の半値押し水準を下回るところまで売られてから下げ渋る動きに転じています。マザーズ指数やヘラクレス指数は昨年1月の最高値からそれぞれ78%、75%売り込まれてから戻してきたばかりであり、最高値に比較した株価水準はともに30%にすぎません。世界で最も出遅れている市場は日本の新興市場との声もあるだけに、ここは2番底形成から一段高へ向かう局面と捉えるべきではないでしょうか。

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