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投資戦略レポート

2001年9月14日号

 為替動向が懸念材料に

 東京市場は方向感の定まらない相場になっています。日経平均が日毎に上げ下げを繰り返す鯨幕(くじらまく)相場は終わったものの、その後もどこを向いているか分からない状態が続いています。買い手掛かり材料がないうえに、次期民主党新政権の明確な政策ビジョンも見えず、動こうにも動けない状態となっています。売買代金も低調なまま。
  こうした中、11日のNY市場で円相場が1ドル90円台に急伸してきたため、今週は為替に左右される相場が続きそうです。上場企業の業績予想などの前提になる想定為替レートは1ドル=95円前後が中心。このまま円高が進めば輸出企業の収益を大幅に押し下げる恐れがあるだけに要注意でしょう。欧米アの主要国市場に比べ回復が遅れている東京市場の勢いを削ぐ可能性もあり、投資家の様子見姿勢を助長しかねない可能性もあります。

 1万円割れがあったら絶好の買い場

 需給面から見た場合、東京市場では明確な買いセクターがなくなったような感じがします。外国人は今年4月以降、日本株を買い越してはいますが、外国人の買い越しは昨秋のリーマン・ショック後に売却した分を買い戻している面が強く、週間の投資主体別売買動向から見てもその買い戻しは終わりつつあるように思われます。寄り付き前の外国証券経由の売買動向もこのところ売り越しになる日が目立っています。外国人買いが止まれば日本株は上昇する背景を失うだけに気になるところです。
 鯨幕相場が終わり市場では相場が上下どちらに放れるかに関心が集まっているようですが、ここからの株価の一段安はないと考えます。騰落レシオはすでに88.1%まで低下しており、売られすぎ状態とはいえないまでも、それに近い水準まで低下しています。市場では押し目を待っている投資家も多く、日経平均が心理的フシ目の1万円を大きく割り込むことはないと予想します。相場の基本レンジは1万円~1万500円。下がっても9500円程度ではないかとみられます。1万円割れがあったら絶好の買い場と捉えるべきでしょう。
 首相指名選挙は今週16日に行われます。鳩山新政権スタート後は民主党政権が打ち出そうとしている政策が具体化してきますので、市場を覆っている不透明感は払拭されます。円高進行で輸出関連株は買いにくい状況になっていますので、狙い目となるのは内需関連株。こう着感の強い相場ですが、個人の物色意欲は根強く、当面は材料の出た銘柄を個別に物色する個別株相場が続くのではないかと見られます。

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