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投資戦略レポート

2015年11月30日号

 上値を追う材料は乏しくなる

 東京市場は高値圏でしっかりした動きが続いています。先週、日経平均株価は4営業日中、2営業日上昇、2営業日下落し週間では4円の上昇となりました。終値は19883円と9月29日に付けた安値から2953円(17.4%)上昇しています。27日には心理的なフシ目の2万円まであと6円と迫る場面もありました。指数だけ見れば相当な強さですが、そんなに強いという実感はありません。先物主導でスルスルと上昇した相場だけに、短期筋がポジション解消に動いたらはしごを外される結果になるとの懸念から、商いは盛り上がっていません。中国や新興国経済への過度な悲観が後退した分、上昇した格好になっていますが、今の相場が経済実態を反映したものかよく分かわない動きになっています。
 ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁の追加金融緩和示唆や10月の米雇用統計が相場の流れを変えました。ただ新興国の景気減速懸念は残ったままで、不透明要因が解消したわけではありません。発表が一巡した今年度上期決算は第1四半期の貯金で11%経常増益(対象は3月決算企業で、金融・電力、新興銘柄を除く)となりましたが、7~9月期を取り出すと前年同期並みという結果になっています。中国など新興国の景気減速懸念は変わっていないので、通期で計画している6%経常増益を達成するのは困難ではないかという気もします。相場的には上値を追う材料は乏しくなっていますので、今後は調整色の強い相場か方向感の定まらない動きになる可能性もあるのではと予想しています。

 いまは様子を見極めるとき

 27日の米国株はまちまちの動きでした。NYダウは反落し前日比14ドル(0.1%)安の17798ドルとなり、ハイテク株の比率の高いナスダック指数は同11ポイント(0.2%)高の5127で取引を終えています。27日は祝日だった感謝祭の翌日にあたり、市場は短縮取引でした。市場参加者は少なく、相場は方向感に欠ける展開で、前営業日の終値を挟んだ小動きに終始。感謝祭翌日のこの日は小売店が黒字になるという「ブラック・フライデー」にあたりますが、小売りなど関連銘柄を物色する動きは限定的でした。これを受けたCMEの日経平均先物は19890円と大阪取引所終値比30円高で引けています。
 外国人はここへ来て5週連続で日本株を買い越しています。11月第3週(16~20日)の買越額は2447億円とそこそこの大きさとなっています。9月第5週までの8週間で4兆円超も売り越していましたので、その修正とも考えられます。中国景気への過度な悲観が和らいだこと、米金融政策を巡る不透明感が後退したことで買い安心感が広がったからではないかとみています。とはいえ今後も買い越し基調が続くかは不明。言えることは売りすぎた向きの買い戻し程度なら期待できるということだけです。
 日経平均は9月29日の安値から調整なしに17%強上昇しています。ここまで上昇すると一段高を期待するよりは調整の方が気になります。世界景気の先行きに不透明感が増しているこんな難しい局面で積極的に売買する必要はありません。いまは様子を見極めるときで、休むも相場と考えています。そうした中で狙うとすれば、好決算ながら売られた銘柄などでしょう。今回の決算発表ではそうした銘柄が目立ちました。大口投資家が格好の売り場と判断したからだと思いますが、そうした銘柄を吟味して狙うのも一法ではないかとみています。

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