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投資戦略レポート

2013年6月10日号

 割安感がジワリ広がる

 市場の動揺が収まりません。先週も日経平均株価は5営業日中、4営業日下落、終値は12877円と前週末比897円(6.51%)下落して引けています。日経平均の日中値幅は5日連続で300円を超えており、うち3日間は550円以上の変動幅になっています。暴落後の混乱から抜け出せておらず、依然、不安定な状況となっています。5月22日につけた高値からの下落率は17.59%、23日のザラバ高値からの下落率は21.89%にも達しています。
 荒い値動きが続く背景には米国の金融政策を巡る投資家の見方が交錯していることがあります。最近になって、米景気が改善し緩和縮小の時期が早まるとの思惑が広がったり後退したりすることで、外為市場や株式相場賀大きく振らされる傾向が強まっています。7日の下落は1ドル=96円まで円高が進んだことが主因ですが、意外なことに円高が進んだ割には下げは限られていました。2週間あまりの調整を経て、割安感がジワリ広がっているからではないかと思われます。17倍台(5月22日)だったPBRは14倍台まで低下しています。
 日経平均はチャート的にはまだ底入れした形になっていません。ただテクニカル的には売られすぎ状態で、いつ反転してもおかしくないところまで来ています。7日の取引時間中には、日経平均が一時12548円まで下落し、日銀が異次元緩和を発表した4月4日の終値を下回る場面もありました。「往って来い」以下になったわけです。また日経平均の25日移動平均線からのカイリ率は年初来高値をつけた22日、10.06%になっていました。これが先週末にはマイナス9.82%となっています。ここまで下がるのは2011年3月に起こった東日本大震災の直後以来です。騰落レシオも69.1%と1年ぶりの水準まで低下しています。東京市場は底入れが近づいているように思います。

 今週から流れが変わる公算も

 7日の米国株は大幅高となりました。NYダウは前日比207ドル(1.4%)高の15284ドル、ハイテク株比率の高いナスダック指数も3469と前日比45ポイント(1.3%)高で引けています。NYダウの上げ幅は1月2日以来、約5ヶ月ぶりの大きさ。強弱入り混じる5月の雇用統計を受け、FRBが量的緩和を早期に縮小するとの観測がやや和らぎ、幅広い銘柄に買いが入りました。雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比17万50000人増となり、16~17万人増との市場予想を上回りました。その増加幅ではFRBに早期の資産購入の減額を迫るような内容ではないと受け止め方が多かったようです。これを受けCME日経平均先物は大証終値比515円高の13195円で引けています。今週はそれにサヤ寄せする形で始まりそうで、そうなればチャート的にも底入れの可能性が出てきます。期待したいところです。
 海外勢はこのところ日本株を買い越したり売り越したりしていますが、売越額より買越額が圧倒的に大きいことから、買い越し基調は基本的には変わっていないとみられます。昨年10月以降の累計買越額が10兆円近くになっていますので、利益確定売りや銘柄入れ替えなどで売り越しになる週も出てくるということではないかと見ています。今回の大幅調整は短期資金主導の上昇相場に長期投資家の参入を促すきっかけになる可能性もあります。
 基本的な上昇相場は変わっていないと考えていますが、これだけ下がったら投資家の不安心理は簡単には改善しません。投資余力の低下で、個人も暫くは積極的な売買は手控えるはずです。これからは全体的な底上げはなく、買われる銘柄とそうでない銘柄が鮮明になってくるとみなければなりません。当面は下値模索の動きが続くとみられますが、NY株の急伸で、今週以降、相場の流れが変わってくる可能性もあります。慎重さはなお必要ですが、大きく売られた銘柄などはそろそろ狙い目ではないかと見ています。

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