見通しコメント 天昇電気(東証2部6776)
天昇電気(東証2部6776)
そのうち感染性医療廃棄物専用容器が注目されるはずです。ここは持続です!
反発の動きで。
その材料性から値段にかまわず紹介した銘柄です。前回(1/14)、そろそろ2回目の買いを入れるところですとしていました。買い増しされた方の平均株価は678円前後に低下しています。
注目されるのは感染性医療廃棄物専用容器。
「ミッペール」ブランドで展開しており、6タイプ、20タイプ、45タイプ、50タイプ、65タイプ、3タイプ、31Cタイプと様々な種類があります。
液漏れ、臭い漏れなどあらゆる漏れを防ぐ密閉設計になっており、注射器などは手を触れずに廃棄が可能。焼却時にダイオキシンなど有毒ガスが出ないので、そのまま焼却処理できる造りになっています。
同事業の売上規模は不明ですが、感染性の産業廃棄物から一般廃棄物まで幅広く対応した品揃えをしていますので、それなりの売り上げはあるはずです。
株式評論家の杉村富生氏は、ラジオ日経で「今それが大活躍中」と語っていました。
ワクチン接種が始まりましたので、医療廃棄物はこれまで以上に発生してきます。
調べていくうちに1999年に雨水貯留浸透槽に参入したことも分かりました。会社四季報新春号に「雨水貯留装置」2020年9月稼働の福島・矢吹工場新ラインで増産と出ています。
これは台風やゲリラ豪雨などの水害・治水対策用施設のことで、地下に雨水を貯留して流出を抑えます。異常気象による台風多発やゲリラ豪雨被害が増えてきたので、設備増強を図ったのだと思います。
業績はコロナ禍でメタメタです。
9月中間期は売上高66億円(前年同期比27%減)、経常利益▲0.21億円(前年同期は5.47億円の利益)と大幅減収となり赤字転落しました。
この決算を受け、未定としていた通期業績を売上高160億円(同12%減)、経常利益0.80億円(前年同期は10.22億円の利益)見通しと発表しました。
これを受けた11/16の下落幅は8円(2.7%)でした。その後、急ピッチで上昇していたので業績不安は織り込んだとみられます。
四半期ベースで見れば4~6期は売上高28億円、経常利益▲0.31億円、7~9月期は売上高37億円、経常利益0.10億円と急回復していますので、今期業績は増額含みの内容となっています。
会社四季報は来期経常は8億円に拡大すると予想しています。そのくらい利益が出たらPERでの割高感はなくなります。
シリンジ(注射器の筒)を生産している不二精機(6400)がコロナ禍で暴騰していることからみて、同社株は出遅れているようにもみえます。
信用買い残が133万株ありますが、「貸し株」も239万株超出ています。需給は良好。
紹介時の株価(742円)を下回っていますが、持ち株は持続で問題ないとみています。
(株価690円+31円) 見切りライン494円