やはり「かつて経験したことのない歴史的相場」になっているのかもしれません!
日経平均の昨日の上昇は想定外でした。オプションに絡んだ動きと言われていますが、信じがたい力強い上昇でした。
日経平均は1990年8月以来、30年4カ月ぶりの高値に進んできましたが、オプション市場の動きからもう一段高を見込む向きが出始めてきたようです。
やはり今回の相場は指摘した通り、「かつて経験したことのない歴史的相場」になっているのかもしれません。
日経新聞は2/24の「市場点描」で、日経平均が上昇するとその倍値上がりする日経平均レバレッジ連動型ETF(1570)から個人マネーが流出していると報じていました。
投資口数は7年半ぶりの水準に減少。日経平均の上値が重くなり株高に賭ける強気派の個人の熱気がしぼんでいるようだと報じていました。株価も上昇いっぱいから下向きに変わりつありましたが、株価はそれとは逆の方向に動いてきました。
周りが同じ考えになったら相場は逆方向に動く、これを地で行った感じです。
何度も指摘していますが、相場の先行きは分かりません。株価と実体経済のギャップがあまりにも大きすぎるからです。
来年の回復は織り込み済みで、実際はその先を織り込む動きになっています。
今回は人類が経験したことがない記録的な政策(歴史的な金融緩和と第2次大戦時をも上回る大規模な財政発動)が世界規模で打たれています。
市場にはお金が溢れています。
ですから過去の経験則で相場を云々したら間違ってしまいます。
どこまで上がるかは神様しか知りませんが、相場は基本的に「下」ではなく「上」を指向しているとみています。
はっきり言えることは「カラ売り」だけは絶対ダメだということです。
11月のように信じられない上昇が起きかねないからです。
多くの銘柄は昨年末より下がったままですが、全体相場の上昇で個人の懐具合は一時より格段に良くなっています。買いそびれた機関投資家も多いはずです。
きのうの上昇を見て多くの投資家はやはり「下ではない」と思ったはずです。
ですから下がった局面ではそうした向きの買いが入ってきます。
下値不安の乏しい銘柄でいいのが出てきたら、積極的に買うべきではないかとみています。
以上は昨日書き上げた部分ですが、本日の日経新聞の「スクランブル」に興味ある記事が出ていましたのでそれを追加します。
オプションが株高に拍車をかけたが、…(以下略)。野村アセットは「成長株と割安株など銘柄間の格差はかつてなく広がっている」と分析。
「来年は指数が横ばいだとしても、物色は月替わり、日替わりで動く可能性がある」。とにかく値動きの大きく銘柄を追いかけていけば勝てる、過剰流動性相場ならではの現象になっている。世界的な金融緩和に変化の兆しがなければ、こうした傾向が続きそうだ。
(以上です)