「裁定売り残」は急速に減少しています!
6/8に「信じがたいことですが、日経平均はここから2000円ほど上昇する可能性があります」をアップしました。
その背後にあるのが「裁定売り残」だったのですが、それが急速に減少しています。
裁定売り残の最高は5月22日の株数10.47億株、金額2兆3783億円でした。
それが5/29に株数9.09億円(▲1.39億株)、金額2.2452億円(▲1330億円)となり、
6/5に株数8.19億株(▲0.8990億株)、金額2兆1038億円(▲1414億円)となっています。
2週間で2.28億株、2744億円減少しています。
その間の日経平均の上昇幅は5/9までの1週間で1489円、6/5までの1週間で986円、計2475円となっています。
昨年の実績は…
株数5.61億株、金額1兆3610億円の減少で日経平均の上昇は1668円(21988円→23656円)でした(マーケット解説参照)。
その半分にも満たない株数・金額で昨年より5割近くも上昇しているのです。
考えられるのは売りたい向きはみんな売ってしまい売る株が無くなってしまったか、痺れを切らした投資家が買い始めてきたからか、日本株を持たさるリスクから出遅れた機関投資家が買い出したからか、或いはこれらが絡み合って予想以上の上昇になっているのかもしれません。
下がらない相場を演出しているのは買い遅れた投資家でしょう。
昨日も下がった局面ではすかさず買いが入り、安く始まった日経平均は結局プラスで引けました。
売り方はいま悲惨な状況になっているはずです。
相場は需給で決まってきます。今の相場の背後にはそれがある、そう考えたら今は様子を見るのではなく、いいものは買っていくしかないのです。